準備万端!
2008/08/22(Fri)
準備万端

いよいよ臨月を迎えました。
出産予定日は9月11日とまだ先ですが、
先日の検診では早まる可能性があるからしっかり準備しておいてね、と言われました。
夫の誕生日が9月2日なので、おなじ日に生まれてきてねってお願いしつつ。
赤ちゃんを迎える準備もほとんど整いました。

妊娠がわかったのが1月。
初期の頃からトラブルが多く、心配しっぱなしの10ヶ月でした。
9月なんて先は長いなぁ…とおもっていましたが、ここまでくるとほんとにあっという間。
あとちょっとで赤ちゃんに会えるとおもうとすごくうれしい!

いまのところ出産に対しては「コワイ」という気持ちよりも、
「楽しみ」という気持ちのほうが大きいです。
それはそれはおそろしい話もたくさん聞きましたが、
それでもみんな産んでるんだからきっと大丈夫だろう!と。
入院準備のバッグにおやつも入れましたが食べられるかな〜。←旅行か?

お腹の赤ちゃんは男の子です。
性別が判明するまではほんとにどちらでもいいとおもっていましたが、
男の子ってわかったときはやっぱりすごくうれしかったな。
それは男の子のママから「もうパパにそっくりだよ〜!」ってよく聞くから。
大好きなひとと、そっくりな子供を育てられるということ。
もちろんおなじ人間ではないけれど、
わたしの知らない赤ちゃんの頃の彼や、少年時代の彼を、
子どもを通して見ることができるなんて、本当にしあわせなことだな、って。

お尻をだして家中を駆け回る二人を追いかけるのが、いまからとてもたのしみです。

 
  蝶結び何回やっても縦になる 

                  そんなところも似ていてほしい  風花


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かばん8月号
2008/08/21(Thu)
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かばん8月号、今月も表紙がとってもステキです。
しおたまこさんデザインのキッチングッズ(ランチョンマットとか)あったら絶対買うなぁ。

8月号のゲストルームは松村由利子さんの「Into Africa」。
サバンナの野生動物を中心に描いた、力強い連作です。

熟睡を知らぬサバンナ切れぎれの夢のかけらの光るあかとき  松村由利子

草食動物は、いつ肉食獣に襲われるかわからないから立ったまま寝る、
という話を読んだことがあります。しかも熟睡せず切れ切れに睡眠をとる。
その短く浅い睡眠のなかで、どんな夢をみているのでしょうか。
立って眠る草食獣の黒い影。その後ろでサバンナの空を真っ赤に燃やす朝焼け。
美しく雄大な世界が浮かんできます。

さて、会員作品から5首選です。

傷が生むしずかな拍動 葉が煽る空のどこかに合戦の記憶  井辻朱美

言葉のブレンドが絶妙な一首。
「葉」「空」は清々しく、「傷」「拍動」「煽る」「合戦」は激しく、
「しずかな」「どこかに」「記憶」は懐かしさを感じさせるようなやわらかさ。
これらの言葉が美しく混ざり合い、
夏の濃緑の木々のざわめきから、豊かなイメージの世界が立ち上がってきます。

空の下キーホルダーの人形が取れたチェーンが揺れ続けてる  伊波真人

なんてことない風景を切り取っただけの一首ですが、
その切り取り方がとてもいいです。
主役の相方を失い、ただ存在し続けるしかない「チェーン」は、
ものすごく自由で、ものすごく孤独。

玄関の鉢に五匹のめだかいてそこからひろい範囲をゆるす  雪舟えま

「玄関の鉢に五匹のめだか」を飼っているのを見ただけで、
全てとは言わないまでもその人の多くを受け入れられると感じてしまうという、
その基準と直感力がすごいです。
「そこからひろい範囲を」という空間的な書き方や、
包容力を感じさせるひらがな表記も成功しているとおもいます。

過去ぐすり未来ぐすりがあると言うあなたを撮るといつも揺れてる  神戸千津子

今月の神戸千津子さんの作品は全体的にすごく力がありました。
特にこの歌と四首目、五首目は作りが似ていて、どれもよかったです。
並立で並べられた言葉に独特の迫力があり、圧倒されているうちに、
下句がすとんと心に入ってくるような読後感が心地いいです。

図書カードにくせのある名を探しては恋に憧れていた雨の日  有田里絵

この少女マンガ的世界の共感力の強さにはやっぱり抗えません(笑)。
ジブリ映画の『おもひでぽろぽろ』(でしたっけ?)を思い出しました。
いまも学校の図書室では図書カードで本を管理しているのでしょうか?
同じ本を読んでるってだけで運命を感じてしまう思春期。
「くせのある名」だったらなおさらですね。
最後の「雨の日」はちょっと流しちゃってるかな〜と残念に思いました。
「雨の日」だから図書館にいる女の子より、
普段から図書館にいる女の子のほうがイメージに合うかな、と。
それだとつきすぎでしょうか。

蝉の鳴き声がずいぶんやわらかくなってきました。
カーテンを揺らす風もちょっとすずしい。そろそろ真夏ともお別れかな。

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オープンカーの残像
2008/08/18(Mon)
またまたしばらくぶりの更新となってしまいました。
昨日きょうと涼しくて、夕方のいまはちょっぴり秋の気配が。

さて、かばん8月号に本当にひさしぶりに作品をだしました。
こちらのブログでも書いた、愛車S2000とのお別れに際して詠んだ5首です。
今もどこかで走っているのかな。

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 オープンカーの残像

     ルーフ
 夏空に屋根ひらけば真っ先に乗り込んでくる太陽と風

           
          エンジンの音に言葉はちぎられて「なんでもない」だけくっきり届く

              からだ
   目を閉じて加速に身体ゆだねれば星の隆起が伝わってくる

        
          なびく髪 気だるい頬杖 サングラス 唯一女優のような残像


 全開のオープンカーで駆け抜けた幾つかの夏 本物の夏

  
                                       (かばん8月号掲載)

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題詠blog2008に参加します!
2008/07/16(Wed)
さっき近所のスーパーに買い物に出かけたら、
下校途中の小学生とたくさんすれちがいました。
みんなプールバッグ持ってて、ぽんぽん蹴りながら歩いてる子もいて、
ああ、自分もあれ蹴って歩いたなぁ…となつかしくなりました。いいなープール。

さて、遅ればせながら題詠blog2008に参加させていただくことにしました。
どうしようかずいぶん長いこと迷っていたのですが…。
というのも、これまで何度か参加させてもらっているのに、一度も!完走したことがないんです。
一番ひどかった年は1首(1/100首)しか出せませんでした…。

でも、題詠マラソン(現・題詠blog)のおかげで生まれた歌集収録作も結構あり、

いつのまにこんなに深くなっていたわたしの海から声がこぼれる  風花

など、お気に入り(自分のね…)の歌もたくさんあります。
ちなみにこの歌が前述の1/100首です…。

そんなわけで今年は久々にチャレンジしてみることにしました。
題詠blog2008専用のブログ、風日記*花日記も開設したのでよかったらのぞきにきてください。
せっかくなのでそちらで題詠blog2008の鑑賞もしていきたいとおもっています。

夕立がきたとおもったら一瞬でやんでしまった。
せっかく涼しくなるとおもったのに…湿度があがっただけのような気がする…。
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かばん7月号
2008/07/11(Fri)
200807-thumbnail2.jpg

ずいぶんとしばらくぶりの更新となってしまいました。
かばん6月号の感想文に続いて7月号の感想文になっちゃった。

しかし暑いですね。今年の夏はエアコンをつけないのが目標です。
今のとこは扇風機にもたよらず、
できるだけ薄着になってうちわで扇ぎつつ、「あづい〜」と独りごとを言うことで乗り切っています。

さて、かばん7月号。
今月のゲストルームは荻原裕幸さんです。
伴風花は荻原さんのおかげで歌人としての一歩を踏み出せました。恩人です。

行方不明の傘にいまでも降りつづく雨をしづかにおもふ夏暁 荻原裕幸

やわらかくてしずかな言葉のつらなりにしばしうっとり。
失くした傘は数知れず、いまもどこかで雨に打たれていたらいいな。

5首選いきます。

横たわり時計の音を聞いていた今日いちにちがちりちり消える  オカザキなを

「ちりちり」というオノマトペが、
時計の音と、無為に一日を過ごしてしまったかすかな焦燥感を巧く表しています。
「いちにち」との「ち」の音の重なりも効果的。

触らない見ない嗅がない聴こえないさびしさのちから白シャツを伸ばす  柳谷あゆみ

今月一番好きだった一首。
触ったら、見たら、嗅いだら、聴いたら、もっとさびしくなるんだろうな。
上句のたたみかけの中で最後だけ「聴かない」ではなく「聴こえない」で、
子供が(わたしは今でもやりますが)聴きたくないことを聴かされるときに、
「ああああー」って言いながら耳を塞ぐあの動作がイメージされて、
「さびしさのちから」にがくんと繋がりました。
「さびしさのちから」って表現、切実でほんとにさびしいです。

鴉鳴き 影を踏まれて立ち尽くす 家を忘れて燃えだした地図  水野羊

状況がうまく把握しきれていませんが、
「家を忘れて燃えだした地図」というのがすごいインパクトでとりました。
全体に主体の幼さと不安感をにじませた言葉が配置され、
こちらの頭にも一つの世界が立ち上がってきそうなんですが、
立ち上げきれないこの寸止めな感じがかえっていいのかもしれません。

ひんやりと音もなく時計が壊れる 流れることをやめる時間  原田洋子

連作のタイトル「初夏」にぴったりの清涼感たっぷりの一連。
掲出歌もこの次の「光が届いた証のために微かに青い水底にいる」も、
とても心地よくて「中に入りたい」と思うような作品です。

どこまでも自分のなかに落ちてゆく眠りという名の沈船に乗る  溝井亜希子

「眠り」にもいろいろな種類がありますが、
この歌の眠りは日々の健康的な眠りではなく、落ちてしまうのが怖い眠り。
わかっていても落ちてしまう、「沈船」に「乗って」しまう。
「沈船」という比喩がどんぴしゃです。

8月号ではほんとに久しぶりに歌を出しましたー。載るのがたのしみー。←何年目?
そういえば昨年ちょびっとだけかばんに出した歌、ここにもアップしようかな。
すんごいいまさらだけど。。。


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