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冬支度
2007/10/21(Sun)
200710211628000.jpg


一緒に暮らしはじめて、二度目の冬が近づいてきた。
春先に仕舞いこんだ冬のものたちを押入れから引っぱりだす。
冬物のカーテン、クッションカバー、ホットカーペット、膝掛け…
畳のうえに正座して、つぎつぎ段ボールから取りだしてゆく。
畳の一隅にはもう橙色の西日が射し込みはじめている。

繰りかえされることをいとしいと思えるようになったのは最近のこと。
こういうささやかな冬支度を、
ちっちゃな手が手伝ってくれる日が、いつかやってくるかもしれない。
それから何年か経って、少しささくれた畳にまたこうして一人正座して。
わたしはそのとき、何をおもっているのかな。

いまはまだ新しいこの石油ファンヒータの段ボールを、
よれよれになって、ふたが千切れそうになっても、
わたしはきっと使っているだろう。

物を捨てられないようになったのも、最近のこと。
すべてのものに、あなたと過ごすこの日々がしみこんでいる気がして。

失いたくないものが、
どうしても失いたくないものがあるっていうことが、
人を強くすることもあるのかもしれないけれど、
わたしはこわくて、どうしてもこわくて、
どうしようもなく弱くて。

西日がじわじわ広がってゆく畳のうえで、
ひとしきり泣いた。


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