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かばん11月号5首選
2009/11/15(Sun)
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とっても久々になってしまいましたがかばん11月号の五首選です。
シックな表紙も素敵です。実物はもっと色に深みがあってすごく美しいです。

…とその前に、今月のゲストルーム、堂園昌彦さんの「音楽には絶賛しかない」。
まずタイトルからしてすごくかっこいいです。

バス停にバスが着く間に考えた話に深くピリオドを打つ 堂園昌彦
うーんかっこいい…。
バス停からすっと立ち上がる男性がそれまで何を考えていたのか…
とっても気になります。

●誘蛾灯に焦がされてゆく幾百の羽、羽、羽、(あれはだれのてのひら) 萩野なつみ

一連からものすごく詩的なエネルギーを感じました。
こういう歌読みたかった!

●エル・ドラードと名付けた朝の隙間からこぼれるばかりの虹に切手を 萩野なつみ

そんなわけで今回2首とらせていただきました。
2首ともまさにこぼれるばかりに鮮やかな言葉が盛り込まれていて、
でも空回りしないでうまく収まっているのがすごいです。
読んでいてワクワクしました。
美しい、ただそれだけで特別な朝を、誰かにそのまま届けたいという思い。

●手ぶくろをはずすとはがき冷えていてどこかにあるはずの薄い街 佐藤弓生

誰からのはがきなのか、はがきなら手袋をしたままでも読めるので、
手袋をはずしてからあらためて読み返したんですね。
でもそのはがきはひんやり冷えていて…
「薄い街」と合わせて差出人との距離感が伝わってきます。
下句の句跨がりも「…はずの」の後に一間を作っていて効果的です。

●ランドリー回れよ回れ想い出を想い出にする日々のはたらき 法橋ひらく

今月号で一番好きだった一首。
すごく巧い本歌取りで、元の作品の愛誦性が高い分、
初見からリズムよく読めてとても気持ちがいい作品。
ランドリーっていうのがいいですね。
作中主体の姿が鮮やかに浮かんできて、映画の一場面のようです。
洗濯機じゃこの青春の匂いは出ませんね。

●走っても走っても追いつけないと歩いたら今追いつきました 広沢流

この作品も繰り返しによるリズムのよさがあり、読んでいてとても心地いい一首。
忙し過ぎて大切なものを見過ごしてしまっている人に、
ふっと立ち止まってほしいときプレゼントしたい歌です。
着地のしかたもとても優しくて好きでした。
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