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かばん2月号五首選
2013/02/28(Thu)
image.jpg

久しぶりの更新です。
そしこれまた久しぶりにかばん五首選しました。
2月号、いい作品が多くてかなり悩みました。

床に差す光にやわく手をひたし次はさわれぬものに生まれる
雨宮真由


やわらかい音の積み重ねが心地よい一首。
光に手を「ひたし」たときのほんのりとした感触から、
「さわれぬもの」への思いまで体感を通して一緒に跳べる感じがします。
連作のタイトルを「さわれぬもの」にしちゃったのはちょっともったいなかったかな。

「タフでかつ従順」という要件を満たして残る 僕は残れない
あまねそう


結句の字余りが凄い効果を生んでいると思います。
字面から絞り出すような声が聞こえてきて、すごく心に迫ってくる。
一字空けの前まで主体自身のことを言ってるように読ませておいて、
の結句なのでなおさら効果を生んでいます。

親密な暗闇に身をあずけつつ確かめている金星の位置
柴田瞳
信頼が生む沈黙よカーテンはにぶい光をたくわてゆく


この歌とどちらにしようか迷いましたが、
より幸せが伝わってくる「親密な〜」のほうを選びました。
「親密な暗闇」も「暗闇に身をあずけ」るも、
さりげなく置かれていますがとても巧い表現。
「暗闇」の位置に一緒にいる相手を感じさせつつ、
そう書かずにワンクッション入れることで、
精神的な一体感を感じさせます。

思い出すたびに薄れてゆくひとを冬、襟立ててかばいながら
法橋ひらく
ざわめきのなかに沈んだ聴覚を置き去りにして雪のあかるさ


法橋さんの作品もどれを選ぶかすごく悩みました。
一首目は説明抜きにしてすごく好きだったので、
五首選ではそちらを選びましたが、
二つ目の作品も聴覚と視覚のありかたを非常に巧く表現されていて、
いい歌だとおもいます。
体言止めとひらがな表記も効果的。

五首以外で気になった歌を。

県鳥の首のラインを愛してる僕らはずっと埼玉の子だ
丸広で市村夫妻が食材を買ってた噂を誇らしそうに
大澤サトシ


これは埼玉っ子としては触れずにいられません。
一首目はおそらく本物のシラコバトではなく、
コバトンじゃないかとおもうのですが。
子供がぶら下がりたくなるあのライン。
わたしもコバトン大好きです。
二首目は受け取れる人が非常に限られた球だと思うのですが、
よく投げましたね(笑)丸広ってどこ?市村夫妻って誰?ってひとが多そう。。。
でもこのへんじゃヤオコーに篠原涼子がいた!とか話題になるんですよね(笑)

ああ、時間切れです。大澤さんの短歌で盛り上がりすぎました。
幼稚園バスがやってきます。
運転手さんそのバスに〜僕も乗っけて。。。
いや、時間がないんです。
以下コメント付けられなくてすみません。

ツムギアリの一匹としてあゆみ出づ駅前スクランブル交差点
雨谷忠彦

灰色の空から降りた遮断機が遮断したものから風が吹く
若草のみち

本当はカレーが食べたかったなど列の後ろで呟かぬこと
川合大祐

店じゅうのスノードームをひとつずつ返す 真水にただよう雪の
鯨井可菜子
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