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かばん7月号
2008/07/11(Fri)
200807-thumbnail2.jpg

ずいぶんとしばらくぶりの更新となってしまいました。
かばん6月号の感想文に続いて7月号の感想文になっちゃった。

しかし暑いですね。今年の夏はエアコンをつけないのが目標です。
今のとこは扇風機にもたよらず、
できるだけ薄着になってうちわで扇ぎつつ、「あづい~」と独りごとを言うことで乗り切っています。

さて、かばん7月号。
今月のゲストルームは荻原裕幸さんです。
伴風花は荻原さんのおかげで歌人としての一歩を踏み出せました。恩人です。

行方不明の傘にいまでも降りつづく雨をしづかにおもふ夏暁 荻原裕幸

やわらかくてしずかな言葉のつらなりにしばしうっとり。
失くした傘は数知れず、いまもどこかで雨に打たれていたらいいな。

5首選いきます。

横たわり時計の音を聞いていた今日いちにちがちりちり消える  オカザキなを

「ちりちり」というオノマトペが、
時計の音と、無為に一日を過ごしてしまったかすかな焦燥感を巧く表しています。
「いちにち」との「ち」の音の重なりも効果的。

触らない見ない嗅がない聴こえないさびしさのちから白シャツを伸ばす  柳谷あゆみ

今月一番好きだった一首。
触ったら、見たら、嗅いだら、聴いたら、もっとさびしくなるんだろうな。
上句のたたみかけの中で最後だけ「聴かない」ではなく「聴こえない」で、
子供が(わたしは今でもやりますが)聴きたくないことを聴かされるときに、
「ああああー」って言いながら耳を塞ぐあの動作がイメージされて、
「さびしさのちから」にがくんと繋がりました。
「さびしさのちから」って表現、切実でほんとにさびしいです。

鴉鳴き 影を踏まれて立ち尽くす 家を忘れて燃えだした地図  水野羊

状況がうまく把握しきれていませんが、
「家を忘れて燃えだした地図」というのがすごいインパクトでとりました。
全体に主体の幼さと不安感をにじませた言葉が配置され、
こちらの頭にも一つの世界が立ち上がってきそうなんですが、
立ち上げきれないこの寸止めな感じがかえっていいのかもしれません。

ひんやりと音もなく時計が壊れる 流れることをやめる時間  原田洋子

連作のタイトル「初夏」にぴったりの清涼感たっぷりの一連。
掲出歌もこの次の「光が届いた証のために微かに青い水底にいる」も、
とても心地よくて「中に入りたい」と思うような作品です。

どこまでも自分のなかに落ちてゆく眠りという名の沈船に乗る  溝井亜希子

「眠り」にもいろいろな種類がありますが、
この歌の眠りは日々の健康的な眠りではなく、落ちてしまうのが怖い眠り。
わかっていても落ちてしまう、「沈船」に「乗って」しまう。
「沈船」という比喩がどんぴしゃです。

8月号ではほんとに久しぶりに歌を出しましたー。載るのがたのしみー。←何年目?
そういえば昨年ちょびっとだけかばんに出した歌、ここにもアップしようかな。
すんごいいまさらだけど。。。


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